AIAA 衛星通信フォーラム

Space Japan Review 10 & 11
No.64 October & November 2009


日本語版 SJR 10 & 11月号 (No.64)(PDFファイル)

最新の記事は念のためリロード(更新)して、ご覧ください。




表紙

「いぶき」搭載カメラによる衛星分離の様子

(2009年1月23日  JAXA提供)

Contents

表紙  (PDFサイズ:400kB)


「JFSC第2代会長 谷口一郎氏を偲んで」 
   JFSC 編集特別顧問 植田剛夫
     (PDFサイズ:224kB)

AIAA衛星通信フォーラム(JFSC)第2代会長をつとめられた谷口一郎氏が2009年11月1日に急逝されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


世界のCEOに聞く

「JSAT International Inc., Chairman and CEO 井上修」
     (PDFサイズ:204kB)

「Horizons-1 衛星は、ハワイ・アラスカを含むアメリカ全50 州をカバーするメリットを生かし、主に企業間通信及びデジタルデバイド対策に利用されています。一方、Horizons-2 衛星は、主に政府関係・メディア関係企業に幅広くご利用いただいております。」 JSAT International Inc.の井上修CEOに、JII設立の経緯、経営状況についてお聞きしました。同社は2001年に設立、2005年に単年度黒字化、2006年に累積損益の黒字化を達成し、経営状況も順調とのことです。


特集

「いよいよ本格化する小型衛星!  〜JAXA における小型衛星への取り組み〜」
   宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 此上一也
   (PDFサイズ:391kB)

「数 kg 級の超小型衛星は、ミッション企画、解析、設計、製作、試験、打上げ、運用とほぼ全ての衛星開発の過程を、極めて短期かつ低コストで、学生や研究者が自ら行うことができることから、効果的な宇宙工学教育の目的として、日本のみならず世界中の大学や研究機関などにおいて取り組みが増えてきており、可能性が非常に注目されています。」 開発期間が短く、低コストという利点をもつ小型衛星。いよいよ本格化が始まってきたようです。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が取り組む科学分野、技術実証分野、地球観測分野、通信分野の小型衛星についてJAXA此上一也さんにご紹介いただきます。



From Aerospace America

「アジア最新事情・・・・宇宙をめざす東南アジア諸国」
   マイケル・ウエストレイク  和訳:本誌編集特別顧問 植田剛夫」
   (PDFサイズ:332kB)

「アジアのもっと小さな国々にて、宇宙関連の活動が活発に起こっていることを見逃してはなるまい。この活動は主として、通信、資源の管理、そして特に、教育のために宇宙技術を開発し利用しようとするものである。」フィリピン、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアの宇宙開発の現状はそれぞれの国ごとに特徴がある。特にインドネシアは、国土が5つの大きな島と13,677の小さな島に2億4千万人が暮らしていることから衛星通信の必要性は以前より認識されていた。国立航空宇宙研究所LAPANを中心とした通信・放送衛星の現状、国産ロケットの開発の現状等は一読の価値あり。

本文はAIAA Aerospace America 誌の許可に基づく次の記事の翻訳である。(This article was reprinted with the permission of Aerospace America. ) Michael Westlake : "Southeast Asia reaches toward space",Aerospace America, Vol.47, No.9, October 2009



Space Japan Milestone (1)

「きらり」実験終了!」
   Space Japan Review 編集委員会
   (PDFサイズ:215kB)

〜光衛星間通信実験衛星(OICETS)「きらり」の後期利用段階の運用を終了〜 平成17年8月24日に打ち上げられた光衛星間通信実験衛星「きらり」を用いた後期利用段階(その2)の実験が成功裏に完了し、平成21年9月24日に衛星の停波、その運用を終了しました。



Space Japan Milestone (2)

「Intelsat 15の打ち上げ成功!」
   Space Japan Review 編集委員会
   (PDFサイズ:120kB)

Intelsat 15は、2009年12月1日(火)午前6時00分(日本時間)、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地からシー・ローンチ社のZenit-3SLBロケットによって打ち上げられました。



Education Corner

「教育分野で衛星を利用して」
   放送大学ICT活用・遠隔教育センター 教授 近藤喜美夫
   (PDFサイズ:362kB)

「輝く目で交流を行う若い学生、参加者を舞台裏で見ているのはなぜかむしろ楽しい。」
長年通信衛星を用いた遠隔教育(国際教育研究交流)にたずさわってこられた放送大学近藤教授に、実現に向けての経緯やご苦労を執筆いただきました。衛星を使った大学間コラ$B%\%l!<%7%g%s%7%9%F%`$O!"B?$/$NJ}!9$N;Y1g$re;HMQ$5$l$^$7$?!#



Capital Products & Review

「スカパーJSATの海洋ブロードバンドサービス」
   Performance Review
     (PDFサイズ:610kB)

平成15年6月に開催された世界無線通信会議(WRC-03)において、海上において高速・大容量の通信を行うことができる「船上地球局(ESV:Earth Stations on board Vessels)」に関する審議が行われ、船上地球局はC帯(6/4GHz)又はKu帯(14/12GHz)の固定衛星業務の宇宙局(人工衛星)と通信することが可能となった。インマルサットが提供している海事衛星通信サービスは、L帯を使い、通信速度が従来の64kbpsから、最近のインマルサットFB (フリートブロードバンド)では最大432kbpsまでの高速化が図られた。本稿で紹介するサービスは、Ku帯を使用して、ベストエフォートで下り1Mbps、上り512kbpsのデータ通信が可能である。スカパーJSAT社と米国KVH社が互いにローミング接続をすることで広範囲な海域でサービスを展開しようとするものである。船上でもインターネットが利用でき、天気や波浪等の情報が容易に得られ安全な船舶航行にも役立つ。従来、移動体衛星通信サービスにはなかなか使われてこなかったKu帯やKa帯(30/20GHz)もこうして新しいサービスに利用されることを期待したい。



学会だより(1)

「Ka & Broadband Com. Conf.出席及びマルコーニ博物館を訪ねて」
   飯田尚志 (JFSC)
     (PDFサイズ:1139kB)

2009年9月23日から25日、イタリアのサルディニア島カリアリで15th Ka Band and Broadband Communications, Navigation and Earth Observation Conferenceが開催されました。参加者は昨年とほぼ同数の130 名強で,ヨーロッパばかりでなく米国,カナダ,日本,韓国などから参加がありました。ボローニア近郊にあるマルコーニ博物館の訪問記とともに、同コンファレンスの参加報告をいたします。



学会だより(2)

「Joint Conference on Satellite Communications (JC-SAT2009)開催報告」
   電子情報通信学会衛星通信研究専門委員会 委員長 若菜弘充
   (PDFサイズ:205kB)

日本と韓国の衛星通信研究者間の情報交換と相互理解を深めることを目的に、電子情報通信学会衛星通信研究専門委員会と韓国Korea Society of Space Technology (KOSST)が主催する国際会議JC-SAT2009が、2009年10月29日から30日の2日間、奈良県新公会堂(奈良市春日野町)で開催されました。



学会だより(3)

「IAC2009 参加報告」
   情報通信研究機構(NICT)豊嶋守生
     (PDFサイズ:315kB)

2009 年10 月11 日〜 2009 年10 月17 日まで、韓国大田市大田コンベンションセンタでInternational Astronautical Congress (国際宇宙会議)が開催されました。SCAN (SPACE COMMUNICATIONS AND NAVIGATION COMMITTEE) のシンポジウムセッションを中心に会議の内容を報告します。



学会だより(4)

「MWE2009 Microwave Workshops & Exhibit について」
   特別編集顧問 北爪 進
     (PDFサイズ:300kB)

2009年11月25日〜27日パシフィコ横浜にて開催されたMWE2009 Microwave Workshops & Exhibitに参加する機会を得たのでその概要を報告します。
今年のWorkshopsは基調講演に引き続き5つの基礎講座、1つの特別セッションと1 9のワークショップで構成され、更に出展企業セミナーが行われました。展示コーナ では企業展示の他に特別企画展示、特別企画セミナー、大学展示コーナーが企画展示 されました。今年の出展小間数は188、参加者5,825人と昨年と比べると約2 0%の減と残念な数字でしたが、それでも6000人弱の方々の参加を得ました。



新編集委員紹介
     (PDFサイズ:113kB)
Space Japan Review誌の編集委員に就任いたしました宇宙航空研究開発機構の島田政明氏とスカパーJSAT株式会社の小林勇氏を紹介します。



世界のニュース





編集後記
     (PDFサイズ:17kB)

我が国の伝統芸術の一つに浄瑠璃がある。あるテレビ番組によると,江戸時代の初期はその音程が比較的低いものであったが,世の中の活動が活発になるに従い,音程の高いものが好まれるようになり今日に至っているとのことである。そういえば,良し悪しは別にして我が国の1980年代後半に始まったバブルの頃は流れる歌声に音程が高いものが多かったかもしれない。不況の現在においてはどうであろうか。是非,音程を高くして元気にやって欲しい。本SJRの記事が少しでも日本の元気につながればと願うものである。



JFSC委員会構成  (PDFサイズ:73kB)





編集:AIAA衛星通信フォーラム編集委員会
〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
情報通信研究機構 新世代ワイヤレス研究センター内


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