AIAA 衛星通信フォーラム

Space Japan Review 8 & 9
No.75, August / September 2011

日本語版 SJR 8 & 9 月号 (No.75) (PDFファイル)

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Space Japan Review, No. 75
VSAT earth station for WINDS, which was installed in Iruma Camp just after the Great East Japan Earthquake by NICT.
(Courtesy by NICT)
CONTENTS
表紙
東日本大震災直後入間基地に設置したWINDS用VSAT局
(JPEGサイズ:349kB)
世界のCEOに聞く
Mr. Mike Pley
President and CEO,
COM DEV, Toronto Canada
(PDFサイズ:584kB)

このインタビューで、COM DEV社の社長兼CEOであるMr. Mike PleyはSJRとその読者に対して、マイクロ波からミリ波に至る広帯域周波数領域での衛星通信応用技術に関する国際ビジネス戦略を熱心に語ってくれました。
編集特別顧問 北爪進

Space Japan Opinion
研究開発方法論
衛星通信の研究から研究一般へ
1. 競争優位と研究者の心構え
飯田尚志
JFSC 特別顧問,AIAA フェロー
(PDFサイズ:1.02MB)

本オピニオンでは,衛星通信,特に安全保障としての衛星通信の研究開発の進め方について議論したい。その理由は,我々は,2001 年9月11 日の米国同時多発テロで決定的となった渾沌の21 世紀に踏み出しており,この渾沌の世紀に対処するべく,安全保障関連の研究開発の必要性,特に,衛星通信の研究開発が益々重要になってきているからである。その際,衛星通信の研究開発だけでなく一般の研究開発においても通ずる研究開発方法について,著者の元職の通信総合研究所のマネージメントの経験を踏まえて議論する。従って,内容は著者の独断と偏見に基づくものであるが,オピニオンということでご容赦願いたい。

> 衛星通信と私
ユーテルサット(Eutelsat S.A.)、イノベーションチーム
プロジェクトマネジャー
ロベルタ・カンポ
(PDFサイズ:294kB)

「パ リのユーテルサット*1に勤めてもうすぐ10年になります。入社したのは2002年1月、ユーテルサットが数十年続いた政府間組織(IGO)からフランスの民間企業へ組織替えをして間もない頃でした。スタッフ380人は25の異なる国籍から成り、多国籍な環境が旧組織から受けつがれていました。...」
Eutelsatのロベルタ・カンポさんに執筆いただきました。


> Space Japan Book Review
Tyler Cowen: "The Great Stagnation", Penguin, 2010.
- 衛星通信研究者が見た -
Reviewer:編集顧問 飯田尚志
(PDFサイズ:277kB)

本書は,2011年3月7日の日本経済新聞の経済教室に紹介され、「大停滞」と訳されているが、いま米国の政策形成に携わる関係者や経済論壇で最も「ホットな」経済書であるとのことである。その後、ウェブで関連のディスカッションが盛んに行われているようである。では何故本欄で取り上げるかというと技術革新に関する政策が述べられていることと、宇宙に関する記述(効能はネガティブに記述されているが)があるからである。...


> 【速報】
東日本大震災に対するスカパーJSATの取り組み
スカパーJSAT株式会社 技術運用本部 通信技術部
(PDFサイズ:391kB)

3月11日に発生した、東日本大震災は日本人の人身・物心に甚大なる被害を与えた。災害に強い通信インフラを持つ、国内唯一の民間衛星オペレータであるスカパーJSAT株式会社(東京・港区、高田真治社長、以下スカパーJSAT)では、衛星通信・放送の事業を通して、被災地の復旧・復興、被災地の方々への支援に取り組んでいる。本稿では、東日本大震災に対するスカパーJSATの取り組みを述べる。


> Education Corner
「宇宙に寄せる想い」について
首都大学東京大学院 システムデザイン研究科
航空宇宙システム工学域宇宙システム研究室 修士2年
花田 行弥
(PDFサイズ:403kB)

「宇宙に寄せる想い」というテーマを聞いた時、絶対に自分には書けないと感じた。自分で言うのもなんだが、宇宙工学を学ぶ学生の中で私ほどこのテーマにそぐわない人間もそう多くは居ないだろう。宇宙への想いというのは本来、純粋に宇宙を目指して努力を続けるような人が書くべきであり、私のような者が書くなど実に身の程知らずである。それでも、このテーマが私に巡ってきたのは何かの縁かもしれない。そう自分を説得しつつ、恐れ多くも私なりの「宇宙に寄せる想い」を書かせて頂くことにした。


> 衛星余話 準天頂衛星誕生を語る その2
準天頂衛星の測位システムへの転換
JFSC 会員 北爪 進
(PDFサイズ:431kB)

その1で述べたように、準天頂衛星システムの実用化に向けてS-Bandを用いた通信・放送システムへの応用と衛星測位システムへの応用の2つのグループに分かれて推進体制が出来て、それぞれ推進されていました。2003年10月総合科学技術会議宇宙開発利用専門調査会が開かれた、第12回宇宙開発利用専門調査会では国が進めている測位分野に関して多くの論点が提起され、より深い議論をする為に測位分野の分科会を設置することとなった。...


> Space Japan Interview
昭和の宇宙に咲くCS「さくら」の開発から学んだこと
過疎地域における医療サービス拡充補完・補強の役割が期待される衛星通信
アイソ・スペースネット・リサーチ代表取締役
磯 彰夫
(PDFサイズ:529kB)

「SJRインタビュー:2月3月号において過疎地域は、安全・安心な水や農林水産物等の食料、水力発電などのエネルギーの供給等、国民全体の安全・安心な生活を支える重要な公益的機能を有していることを説明いただきました。現行過疎法において,過疎対策の目標として「医療の確保」を掲げています。医療情報無線システム標準化技術と適合する衛星通信概念についてお話いただけますか。。...」
引き続き、磯 彰夫(アイソ・スペースネット・リサーチ代表取締役)に「過疎地域における医療サービス拡充補完・補強の役割が期待される衛星通信」と題してインタビューをお願いしました。


> 新編集委員の紹介
編集委員
門脇 隆
(PDFサイズ:118kB)

9 月より本誌の編集委員を務めることになりました門脇 隆と申します。私は、これまで三菱電機での30年間、その後の現在の会社でも一貫して宇宙関連事業に携わってまいりました。宇宙産業界では、念願であった宇宙基本法が2008年 ...
(ジャパンメンテナンスアンドオペレーションサービス株式会社 相談役)


> 世界のニュース
通信衛星やロケット打上げに関する世界の最新ニュースをお届けします。

編集後記
From Editor

例年と比べずいぶんと早く梅雨が明けました。連日の猛暑の中、節電を意識した生活から、電気のありがたさを実感します。ところで、サッカーでの「なでしこ」ジャパンの優勝は、日本の雰囲気を広く活気づける吉報となりました。我々もまた、SJRを通じて、衛星通信の分野で活躍する方々や優れた技術などを広く紹介し、この分野を盛り上げるよう努めたいと思います。
(Y.T.)


衛星通信フォーラム(JFSC)委員会構成(2010年6月1日版)  (PDFサイズ:110kB)


編集:AIAA衛星通信フォーラム編集委員会
〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク研究所内

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