AIAA 衛星通信フォーラム

Space Japan Review 6 & 7
No.74, June / July 2011

日本語版 SJR 6 & 7 月号 (No.74) (PDFファイル)

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Space Japan Review, No. 74
Turksat-4A/4B
(Courtesy of Mitsubishi Electric)
cf. Executive Comment, Space Japan Review, No. 74, June / July 2011

CONTENTS
表紙
Turksat-4A/4B
(PDFサイズ:3107kB)
詳しくは本誌のExecutive Comment:「三菱電機宇宙事業の海外展開と国への期待について」(三菱電機株式会社 稲畑廣行)の記事をご覧ください。
Executive Comment
三菱電機宇宙事業の海外展開と国への期待について
三菱電機株式会社宇宙システム事業部長
稲畑 廣行
(PDFサイズ:234kB)

「3月7日、当社はトルコの国営衛星通信会社「Turksat Satellite Communication, Cable TV and Operation AS」から2機の通信衛星「Turksat-4A」「Turksat-4B」を受注しました。これは2008年のSingTel社(シンガポール)/中華電信社(台湾)向けの通信衛星「ST-2」に続く受注であり、当社標準衛星バス「DS2000」を採用する衛星としては10機目となります...」

総力特集
米国における無人航空機開発の現状と展望
西 祐一郎
日本成層圏通信株式会社
(PDFサイズ:468kB)

「米国における無人航空機システム(UAV)開発は特にこの10年間、勢いを増してきている。その原動力となっているのは、米軍による積極的な投資である。一方、1990年頃から続いてきた要素技術研究および民間による商業事業用システム開発のペースは資金難から鈍化している。米国航空宇宙局(NASA)による開発も、主として軍用システムを転用したプラットフォームにおいて展開している。」

> Space Japan Club
有人宇宙飛行
ファラマズ・ダヴァリアン(Faramaz Davarian)
NASA ジェット推進研究所、カリフォルニア工科大学
(PDFサイズ:169kB)

「私個人としては、最終的には人類が安全に火星に着陸し、おそらくなんらかの形でコロニーを形成するだろうということに疑いを持っていません。しかし、その旅は決して容易でも間近なことでもなく、火星への宇宙飛行が現実となる前に、多くの技術的、財政的、政治的問題に取り組まなければならないでしょう。」ジェット推進研究所(JPL)のファラマズ・ダヴァリアン(Faramaz Davarian)博士に子どもの頃からの夢、他の惑星への宇宙飛行について想像するところを執筆いただきました。(翻訳担当:SJR編集委員 高山佳久)


> From Aerospace America
中国軍事宇宙の大潮流
クレイグ・コヴォールト (PDFサイズ:889kB)

「有力アナリストによれば、中国は米国の空母を標的とした軍事宇宙プログラムを加速している。中国の開発、打ち上げの両面での大きな動きは、米国の国防長官の注意をひき、国防総省の計画にも影響を与え始めた。しかし、米国民、政界、メデイアはこの傾向にほとんど注意を向けておらず、ある人物は「競争相手なしで一人勝ちの新たな宇宙競争」と呼んで、注意の喚起につとめる。」This article was translated with the permission of Aerospace America. The original article was published in Aerospace America, March 2011, pp. 32-37, Craig Covault, "China's Military Space Surge". (翻訳担当:編集特別顧問 植田剛夫)


> 【新シリーズ】Discussion
Web 2.0 後のインターネットと我が国でIT ベンチャーが育たない理由を探る
JFSC 特別顧問 飯田尚志
(PDFサイズ:145kB)

「シリコンバレーの自由闊達な雰囲気の中からネットワーク関連のベンチャーが育ったということで,しかも,このシリコンバレーを創設し,支えるのが,米国の宇宙開発であったということであった。このことから,我が国では系統だった蓄積の欠如に加え,本格的宇宙開発が行われてこなかったことがIT ベンチャーを育まない理由だと思い当たった次第である。皆様はどう思われますか?」
今回、読者の方からのコメントをいただけるようにウェブページを作成いたしました。
「読者からのコメントのページ」へ


> 速報
携帯インフラ早期復旧に真価を発揮した衛星通信
島崎 良仁
ソフトバンクモバイル株式会社
(PDFサイズ:454kB)

前号に引き続き東日本大震災の際に衛星通信の果たした役割を速報でお伝えします。

「2011年3月11日14時46分、東京汐留ビルディングの23階、「ドン」という大きな音と共に、今まで経験したことのない大きな揺れが長い間続いた。東日本大震災である。すぐに、震源地の確認、家族への連絡と普段の地震後とそう変わらず行動したが、そのときはまだこれほどの大震災になるとは夢にも思わなかった。…」


> 速報
東日本大震災でのIPSTARの活動
田中 靖人
IPSTAR
(PDFサイズ:267kB)

「日本でのサービス開始以来、最も条件の厳しいエリアでの通信インフラとしての役目を担い始めたIPSTARは、今回の東日本大震災では非常時の通信インフラとして一定の役割を果せたと思う。…」IPSTARはタイの国の衛星を管理・運用するタイコムの100% 子会社で、親会社タイコム社のブロードバンド衛星Thaicom-4を利用してアジア太平洋14カ国で衛星ブロードバンドサービスを提供している会社です。


> Space Japan Book Review
ジョージ・フリードマン著 “激動予測・影のCIAが明かす近未来パワーバランス”
Reviewer: 植田剛夫(本誌編集顧問)
(PDFサイズ:256kB)

本書は、アメリカで「影のCIA」と呼ばれる、インテリジェンス企業ストラトフォーのフリードマンCEOの著作で、2011年4・5月号のこの欄で紹介された「100年予測」のいわば続編である。「100年予測」が今後1世紀にわたっての、アメリカを中心とした世界情勢の予測だったのに対し、本書は今後10年という身近な期間を考察する。身近な期間だけに、単なる予測にとどまらず、アメリカの政策に対する著者の熱の入った議論が述べられ、まるでアメリカ大統領のために書いた指南書のようにも読めるのが面白い。…


> 衛星余話 準天頂衛星誕生を語る その1
準天頂衛星の誕生とその後の推移
AIAA JFSC会員
北爪 進 (PDFサイズ:390kB)

「1999年8月夏にAIAA JFSC (Japan Forum on Satellite Communications)の中に準天頂衛星に関する研究会として“準天頂衛星システム検討委員会”を立ち上げた。」平成22年9月11日に打ち上げられた準天頂衛星初号機「みちびき」は機能確信試験が終わりいよいよアラートフラグが解除され「みちびき」対応のGPS受信機で測位計算に利用できるようになった。準天頂衛星の構想からここに至までに紆余曲折があった。JFSCで研究会を立上げ後、日本独自の衛星測位システムJRANS構想、政府への提言、日米GPS全体会合、工業会での準天頂衛星システム研究会の開設、新衛星ビジネス株式会社の設立までが紹介されています。貴重な歴史の1ページをお楽しみください。


> Capital Products & Review
「スカパーJSATの分散型データストレージサービス」S*PLEX3
(PDFサイズ:255kB)

「スカパーJSATでは、こうした課題に応えるべく"衛星通信の技術を応用する"という独創的な発想により他とは一線を画する、"高いセキュリティ"と"耐災害性"、さらに柔軟性を兼ね備えた、ストレージサービスを実現しました。…」


> Space Japan Interview
昭和の宇宙に咲くCS「さくら」の開発から学んだこと
過疎地域における3.11地震・津波浸水被害復旧と衛星通信への期待
アイソ・スペースネット・リサーチ代表取締役
磯 彰夫
(PDFサイズ:1,554kB)

「SJRインタビュー:2月3月号において、過疎地域は、安全・安心な水や農林水産物等の食料、水力発電などのエネルギーの供給等、国民全体の安全・安心な生活を支える重要な公益的機能を有していることを説明いただきました。東北地方は大きな川の下流に大きな平野が広がり、冬は雪がたくさん降るので、冬に山々に積もった雪が春から秋にかけてとけて川に流れ込み、水不足の心配がなく、米づくりに向いた地域といわれています。3.11地震・津波で被災した東北地方の過疎地域及び移動通信サービスエリアについて説明していただけますか。...」
引き続き、磯 彰夫(アイソ・スペースネット・リサーチ代表取締役)に「過疎地域における3.11地震・津波浸水被害復旧と衛星通信への期待」と題してインタビューをお願いしました。


> Topics From Within
報告:AIAA からのプレゼント
JFSC 特別顧問 飯田尚志
(PDFサイズ:290kB)

元JFSC会長の飯田尚志氏が、AIAA 会員25 周年とAIAA Director International (2005 - 2011)の2賞を受賞。


> 学会だより
ICSOS2011参加報告
情報通信研究機構(NICT)
竹中 秀樹、高山 佳久
(PDFサイズ:332kB)

2011年5月11日〜13日「International Conference on Space Optical Systems and Applications(ICSOS)がアメリカのサンタモニカで開催された。前回は2009年に日本でNICT主催により開催され、2回目となる今回は、NASA/JPLとNICTの共同開催となった。」ICSOSは光宇宙通信に主眼をおいた国際会議で116名の参加があり、大気揺らぎ、衛星開発関連、シミュレーション、量子通信、符号化等について計70件の発表が行われましたので報告します。


> 世界のニュース
通信衛星やロケット打上げに関する世界の最新ニュースをお届けします。

編集後記
From Editor

準備中


衛星通信フォーラム(JFSC)委員会構成(2010年6月1日版)  (PDFサイズ:110kB)


編集:AIAA衛星通信フォーラム編集委員会
〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク研究所内

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