AIAA 衛星通信フォーラムSpace Japan Review 12 & 01No.71, December 2010 / January 2011 日本語版 SJR 12 & 11 月号 (No.71) (PDFファイル) 最新の記事は念のためリロード(更新)して、ご覧ください。 |
Launch of Ariane 5 ECA with W3B and BSAT-3b、October 28, 2010 (写真提供:アリアンスペース社) |
CONTENTS |
表紙 アリアン5ロケット打ち上げ (Courtesy of Ariane Space) (PDFサイズ:1016KB) |
|
Executive Comment 衛星通信が担う安心・安全 スカパーJSAT株式会社 取締役執行役員副社長 永井 裕 (PDFサイズ:201kB) 「近隣諸国を始めアジア全体をカバーするような地上携帯電話と組合せた安心・安全のインフラを各国の政府や企業が協力しあう事によって実現できたらと思います。」スカパーJSAT永井裕副社長に今後の衛星通信サービスのあるべき姿を執筆いただきました。 |
|
スペースジャパンレビュー編集委員巻頭言
平成23年卯年 編集委員会一同 (PDFサイズ:203kB) 「あけましておめでとうございます。2011年となり,昨年暮れに決定された...」 音声によるご挨拶(編集顧問 飯田尚志) |
From Aerospace America | |
米国宇宙政策のパラダイムシフト ジェィムズ ・ ケイナン (PDFサイズ:672kB)
オバマ政権の新宇宙政策に提案された大きな変化は、コンステレーション計画の中止だけではない。民間企業に、より大きな役割を持たせることや、ISSの寿命延伸や、ロボットおよび地球観測ミッションに、より重点をおくことなども目立つ変化と言える。この新政策は今後も、予想もせぬ関係者からの極端な賛否両論にもさらされそうだ。 |
特集(Special Report) | |
準天頂衛星を用いる高精度測位補正技術の開発 電子航法研究所 通信・航法・監視領域 上席研究員 伊藤 憲 (PDFサイズ:562kB) 「現在のGPSを単独で用いて得られる位置の精度は、列車などの高速移動体にとっては十分ではなく、さらに、位置精度の信頼性が保証されていないことから、安全性を重視する用途では何らかの手段を用いて、求められた位置の信頼性を確保する必要がある。」 |
衛星通信と私 | |
宇宙と地球が近づく未来へ (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙利用ミッション本部衛星利用推進センター 朴澤 佐智子 (PDFサイズ:551kB) 「衛星通信が行われるまでには、衛星ミッションの立ち上げから始まり、設計、開発、試験、打ち上げ、運用、実験というステップを踏んで行きます。私はそのステップを、学生時代からJAXA 入社後にかけて運用、打ち上げ、実験、設計、開発、試験という順番で携わることができました。このように衛星を開発し、実験へと進んでいく一連の流れにかかわることは学生時代からの私の夢の一つでした。私が夢を叶えてきたこれまでの軌跡とこれからの更なる目標についてご紹介したいと思います。」 |
Education Corner | |
あの空に、広い宇宙に魅せられて 首都大学東京 システムデザイン学部 航空宇宙システム工学コース2年 堺 桃子 (PDFサイズ:405kB)
「幼いころから空が好きだった。空の果ての世界を想像するのが楽しかった。空という、宇宙という存在に魅せられ、将来の道を決めてきたこれまでと、挫折と期待の織り交ざった現在、そして未知なるこれから」 |
Space Japan Book Review | |
『ランド 世界を支配した研究所』アレックス・アペラ著
Reviewer:飯田尚志(本誌特別顧問) (PDFサイズ:324kB)
「ランド研究所とは安全保障に関する研究所として名前は知っていたが,マサチューセッツ工科大学(MIT)附属の研究所ではないかという程度に思っていた。しかし,これは私の思い違いであった。本書は,原文題名“Soldiers of Reason: The RAND Corporation and the Rise of theAmerican Empire”の翻訳である。それでは以下に本書の内容を簡単に紹介しよう。」 |
Space Japan Interview | |
昭和の宇宙に咲くCS「さくら」の開発から学んだこと 災害被災前平常時,被災緊急時及び被災後復旧時における衛星通信サービス 情報通信研究機構 磯 彰夫 (PDFサイズ:706kB) SJRインタビューア:非常災害時における本土内の重要地上回線救済のために30/20GHz衛星通信の研究開発実用化を強力に推進されたことをお聞きしました。30/20GHz衛星通信回線品質の降雨減衰による劣化は,周波数がより低い14/12GHz等の衛星通信回線等に比べて大きいことが知られています。他の衛星通信周波数との降雨減衰量の違いを説明していただけますか。 [全文へ] |
Space Japan Milestone | |
アリアン5打上成功 (PDFサイズ:101kB) 2010年10月28日、2010年4度目、39回目(通算53回目)連続成功となる、アリアン5の打上ミッションが無事成功しました。フランス領ギアナELA-3打上げエリアから、定刻の午後6時51分にリフトオフし、38分後、搭載した2つの通信衛星W3BとBSAT-3bの切り離しに成功しました。打上ペイロードは、衛星2機分の重量7,460kg含めて約8,260kgでした。 |
学会だより 1 | |
JC-SAT2010報告 電子情報通信学会 衛星通信研究専門委員会 副委員長 東北大学教授 加藤 寧 (PDFサイズ:519kB) Japan-Korea Joint Conference on Satellite Communication (JC-SAT)が2010年10月28、29日に韓国慶州市で開催された。この会議は、日本と韓国の衛星通信研究者間の情報交換、相互理解を深めることを目的に、電子情報通信学会通信ソサイエティ衛星通信研究専門委員会(SAT研)と、韓国のKorean Society of Space Technology (KOSST)が共催する国際会議で2000年から毎年1回開催されている。 |
学会だより 2 | |
2010年秋開催のCCSDSにおける宇宙光通信の議論 情報通信研究機構 高山佳久 (PDFサイズ:144kB) 2010年10月24日から10月28日に、宇宙機関の会合の一つであるThe Consultative Committee for Space Data Systems (CCSDS) がロンドンで開催され、この中で宇宙光 通信に関する議論を行うOptical Coding and Modulation (OCM) へ参加したので、その内容を報告します。 |
学会だより 3 | |
WINDS ワークショップ参加報告 本誌編集長 / 情報通信研究機構 若菜弘充 (PDFサイズ:455kB) 平成22年12月2日(木)情報通信研究機構(NICT)主催のWINDSワークショップが、副タイトルを「WINDSと将来の衛星通信」と題して、同機構大会議室で開催された。参加する機会を得たので、その内容を報告します。 |
学会だより 4 | |
APRSAF‐17 参加報告
編集特別顧問 鈴木 良昭 (PDFサイズ:243kB) The17th Session of the Asia Pacific Regional Space Agency Forum(APRSAF-17) が、2010年11月23日から26日にオーストラリアメルボルンにて開催された。APRSAFは、アジア太平洋地域における宇宙関連のアクティビティを高めるため1993年に日本が主導して開始したフォーラムである。宇宙機関、政府組織、国際組織、企業、大学や研究所からの参加者が一同に介し、宇宙関連の国際協力等について議論する場を提供している。筆者は、通信衛星応用WGに参加したのでその内容を中心に報告します。 |
Topics from Within | |
Call for Papers 29th AIAA International Communications Satellite Systems Conference (ICSSC-2011) (PDFサイズ:164kB)
2011年のAIAA ICSSCは11月28日から12月1日にかけ晩秋の奈良市で開催されます。Call For Papersを掲載いたしますので、開催日及びアブストラクト締め切り日をスケジュールに。 |
宇宙通信相談室 | |
宇宙のゴミが問題になっていると聞きましたが、どのような問題なのでしょうか。
(PDFサイズ:128kB)
宇宙のゴミといっても、問題になっているのは、実は人間が作った地球の近くのゴミのことです。地球のまわりには、通信衛星や、放送衛星、観測衛星といった人工衛星が数多く回っていますが、こういった人工衛星が古くなって使い終わると軌道のコントロールも出来ない状況となり、いわゆる役に立たないゴミになります。
[本文へ] |
世界のニュース | |
通信衛星やロケット打上げに関する世界の最新ニュースをお届けします。 本号では、KOREASAT 6衛星の打上げ、ヒスパサット衛星の打上げ及び軌道変更、KA-SAT衛星の静止軌道投入について掲載。 |
編集後記 |
From Editor あけましておめでとうございます。寒さが厳しくなってまいりましたが、ヨーロッパ、アメリカで異常な寒波が襲い、温暖化とはまた異なる傾向が見られているようです。一部には、小氷河期に向かっているのではという予測もあり、自然現象はまだまだ多くの神秘に包まれているようです。観測技術等宇宙技術のさらなる発展がこのような自然現象の解明に役立って欲しいものです。また、一方、社会現象では、近隣の国の脅威が大きくクローズアップされてきています。監視や通信等ナショナルセキュリティの面でも宇宙技術が大きく寄与するところであり、わが国の宇宙技術開発がさらに発展することを期待したいと思います。(Y.S.) |
編集:AIAA衛星通信フォーラム編集委員会 |
ご意見、ご希望をお待ちしております。 |