AIAA 衛星通信フォーラム

Space Japan Review 10 & 11
No.70 October / November 2010

日本語版 SJR 10 & 11 月号 (No.70) (PDFファイル)

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JAXA筑波宇宙センター新展示館「スペースドーム」
(Courtesy of JAXA)

CONTENTS
表紙
JAXA筑波宇宙センター新展示館「スペースドーム」
(Courtesy of JAXA)
(PDFサイズ:268KB)
世界のCEOに聞く
Dr. Nongluck Phinainitisart
President of THAICOM Public Company Limited (PDFサイズ379kB)

Thaicom衛星通信公社の社長であるDr. Nongluck Phinainitisartは、アジア太平洋地域と世界の衛星通信システムのアプリケーションについての事業戦略を情熱的に語ると共に、彼女の社長として、更にAPSCCの CEOとしての活動を深い情熱をもって紹介し、語ってくれました。


> 特集
21GHz帯衛星放送の研究
NHK放送技術研究所 正源 和義
(PDFサイズ:1.4MB)

「NHK放送技術研究所では、将来の放送を目指してスーパーハイビジョン(SHV)や空間像再生型3DTV(インテグラル方式とホログラフィ方式)の研究を行っている。SHVはハイビジョンの16倍の画素数を持つ走査線4,000本級の超高精細映像と22.2マルチチャンネル音響からなる超高臨場感映像・音響システムである。SHVの映像と音響、あるいは、空間像再生型3DTVを各家庭に送り届ける放送メディアとしては、時と場所を選ばず低コストで提供できる超広帯域の21GHz帯衛星放送が有力な手段である。本稿では、将来の放送、2009年のNHK技研公開で展示したWINDS衛星「きずな」を用いたSHV伝送の概要と意義、更に、21GHz帯衛星放送の実用化に向けた取り組みについて述べる。」


> 特別記事
イオンエンジンの作動原理および搭載状況
首都大学東京
渡邊 裕樹、竹ヶ原 春貴
(PDFサイズ:476kB)

「2010 年6 月,7 年の長旅を終え,小惑星探査機「はやぶさ」が地球へ帰還した.この世界初の偉業は,イオンエンジンと呼ばれる推進機を,スターウォーズに出てくるような「未来の推進機」から,現代の推進機として一般にさせることとなった.」
首都大学東京の渡邊様、竹ヶ原先生にイオンエンジンの作動原理及び衛星搭載状況、将来展望について詳しく解説いただきました。


> 特別記事
ETS-[ (技術試験衛星[型)利用実験の実施状況と成果に関する報告および実験実施風景の紹介
社団法人電波産業会 研究開発本部宇宙通信グループ
法橋 誠
(ETS-[利用実験実施協議会事務局担当)
(PDFサイズ:1.6MB)

「筆者は、ETS-[ 利用実験実施協議会の事務局を務め、協議会各会員が実施する各分野のETS−[利用実験の種々コーディネート、サポートを担当している。現在までの3年間で協議会会員各位は数多くの実験を実施し、各々大きな成果をあげていただいているので、その概要を報告する。」
2006年12月18日に打ち上げられたETS-[ 衛星を使って、海洋資源探査、災害対策、遠隔教育・医療、通信技術検証など様々なアプリケーションの実証実験が進められてきました。その内容と成果を、実体験をまじえて、法橋誠電波産業会主任研究員に執筆いただきました。


> From Aerospace America
アリアンスペース 創立30年、さらなる成長へ
マーク・ウイリアムスン
(PDFサイズ:377kB)

1980年の創立以来アリアンスペースは、衛星業界との連携によって打ち上げロケットの開発を続け、より重いペイロードの軌道投入を可能にしてきた。現在サービス中の商用衛星の半数以上は、アリアンロケットによって打ち上げられたものだと会社首脳は語る。しかも現在の受注残は過去最高の数に達している。
(翻訳担当:本誌 植田剛夫)
本文はAIAA Aerospace America 誌の許可に基づく次の記事の和訳である。
(This article was reprinted with the permission of Aerospace America.)
Mark Williamson, “ARIANESPACE Thirty years and growing …”, Aerospace America, September 2010,pp. 18-22.


> 衛星余話
ある衛星通信技術者の思い出(第6回、最終回)
橋本和彦
(PDFサイズ:379kB)

連載第6回の最終回、「スカパーの立上げ」を橋本和彦さんに執筆いただきました。1年間にわたる執筆ありがとうございました。 「私は幸いにも有能な人に囲まれていたのでその人たちをWell-informedの状態にすれば各自が考え、判断し、話し合って行動してくれた。もう少し言うと、あまり細かく指図されるより、自分で考えて行動するのが好きな有能な人に囲まれてきた。」欧州DVB規格との出会い、システム検討、試験電波の送信開始から、スカパー!のできるまで様々な経験談を交えて、我が国の商用衛星通信の貴重な歴史を紐解きます。


> Space Japan Interview
昭和の宇宙に咲くCS「さくら」の開発から学んだこと
非常災害時における30/20GHz衛星電話サービスと通信衛星アンテナと中継器
情報通信研究機構
磯 彰夫
(PDFサイズ:228kB)

連載のインタビュー、今回は非常災害時の衛星通信サービスを中心にお話を伺いました。
「SJRインタビュー:今回は「非常災害時における30/20GHz衛星電話サービスと通信衛星アンテナと中継器」と題してお話を伺います。通信衛星CS「さくら」の開発目的は平常時における6/4GHz帯離島衛星通信の研究開発実用化に加えて非常災害時に被災した重要な地上通信回線の代替に必要な30/20GHz帯衛星通信の研究開発実用化ということでした。通信衛星アンテナの照射領域の検討を行うために、世界重要都市の人口、自然災害リスク・インデックス、危険リスク、脆弱性リスク、リスクにさらされる資産価値に関してご検討されたと伺いました。まずこの件についてお話いただけますか。」


> Space Japan Book Review
「レッドムーン・ショック スプートニクと宇宙時代のはじまり」
著者: ブレジンスキー著, 野中香方子訳
出版社: 日本放送出版協会 出版年: 2009.1
評者:首都大学東京 福地一教授
(PDFサイズ:138kB)

「著者は、「ウォール・ストリート・ジャーナル」モスクワ特派員やカーター大統領の特別補佐官を務めた米外交の専門家らしいが、よくここまで臨場感のあるドキュメンタリーを書けるのかと感心してしまった。人類の宇宙開発を現実のものとしたイベントが1957年10月のソ連によるスプートニク打ち上げであることはよく知られているが、そこに至るまでの特にソ連内での権力闘争を織り交ぜたドラマが描かれている。(評者)」
新コーナーのSpace Japan Book Reviewでは、本誌編集委員会で話題になっている書籍を、衛星通信関係者の視点から紹介いたします。今回は第一回目で、スプートニクショックは宇宙開発の始まりを飾る歴史的な出来事でした。


> Space Japan Milestone
準天頂衛星初号機の打ち上げに際して
特別編集顧問 北爪 進
(PDFサイズ:770kB)

「オレンジ色の炎と共に天空高く宇宙に吸い込まれて行く準天頂衛星初号機を搭載したH-IIA ロケット、打ち上げからおよそ1分48 秒経過して固体ロケットブースタの分離、切り離されたブースタが空中を回転しながら降下してくる一方,主ロケットはぐんぐん宇宙に突き進んで行く姿に向かって、行け!行け!頑張れ!凄いぞ、その勢い!!と思わず叫んでいました。」平成22 年9 月11 日20 時17 分準天頂衛星初号機の打ち上げの様子、ここに至るまでの経緯、世界における準天頂衛星の位置づけをご紹介します。


> 学会だより
「APSCC 2010 Conference & Exhibit に参加して」
特別編集顧問 北爪 進
(PDFサイズ:714kB)

「2010 年10 月5〜7 日新宿Hilton Tokyo の Convention Hall にて開催されたAPSCC2010 Satellite Conference & Exhibition に参加する機会を得たのでその概要を報告する。今年のAPSCC 2010 Satellite Conference & Exhibition でのMain Theme は"Beyond Survival, It is Responsibility"であった。」


> 学会だより
「AIAA ICSSC 2010に参加して」
情報通信研究機構 三浦 周
(PDFサイズ:559kB)

「筆者は2010年8月30日から9月2日の4日間、米国カリフォルニア州アナハイムで行われたAIAA第28回ICSSC(International Communications Satellite Systems Conference)に出席し、発表と関連技術の情報収集を行った。本会議の主催はAIAA(米国航空宇宙学会)であり、ICSSCは今年で28回目となる米国の衛星通信関連の会議である。なお今回はAIAAの航空宇宙関連技術の会議であるSPACE2010との共催であった。」


> 学会だより
「宇宙光通信の動向 −国際ワークショップ「GOLCE2010」開催報告−」
情報通信研究機構 豊嶋守生
(PDFサイズ:243kB)

「光地上局―OICETS間レーザ通信実験に関する国際ワークショップ2010 (GOLCE2010)を主催し,スペインのテネリフェ島で2010年5月に開催した.GOLCE2010では,世界各国での宇宙光通信に関する活動状況も報告された.本稿では,GOLCE2010を通して,宇宙光通信に関する研究開発動向を紹介する.」


> Topics from Within
堀川康前JFSC会長、国連宇宙空間平和利用委次期議長に内定
(PDFサイズ:171kB)

AIAA 衛星通信フォーラム(JFSC)会長の堀川康・宇宙航空研究開発機構(JAXA)技術参与が国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS:Committee on the Peaceful Uses of Outer Space)の本委員会次期議長に内定したことが2010年6月17日付けの各紙で報じられました。


> Topics from Within
Call for Papers
29th AIAA International Communications Satellite Systems Conference (ICSSC-2011)

(PDFサイズ:164kB)

2011年のAIAA ICSSCは11月28日から12月1日にかけ晩秋の奈良市で開催されます。Call For Papersを掲載いたしますので、開催日及びアブストラクト締め切り日をスケジュールに。
日時:2011年11月28日―12月1日
場所:ホテル日航奈良
Important Date
Abstract Deadline: 1 May 2011
Author Notification: 1 July 2011
Final Manuscript Deadline: 1 October 2011


> 宇宙通信相談室
衛星通信と宇宙通信って違いがあるの?
(PDFサイズ:189kB)

宇宙や衛星に関する疑問を平易な言葉でお答えするコーナーです。---------------------------------------------------------------------------------------------------


> 世界のニュース
通信衛星やロケット打上げに関する世界の最新ニュースをお届けします。

編集後記
(PDFサイズ:---kB)


衛星通信フォーラム(JFSC)委員会構成(2010年6月1日版)  (PDFサイズ:110kB)


編集:AIAA衛星通信フォーラム編集委員会
〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
情報通信研究機構 新世代ワイヤレス研究センター内

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