AIAA 衛星通信フォーラム

Space Japan Review 4 & 5
No.67 April & May 2010

日本語版 SJR 4 & 5月号 (No.67) (PDFファイル)

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30mアンテナお別れ会(1975年電波研究所鹿島支所)
このあとにCS/BS実験衛星設備が建設された。
CONTENTS
表紙
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特別記事
宇宙産業貿易会議エジプト、南アフリカ訪問記
(社)日本航空宇宙工業会
技術部部長 杉田明広
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「我が国の宇宙産業は世界の中でも高い技術力を保有しているものの、諸外国に比べて、国際受注の実績が乏しい。一方、宇宙の利用は開発途上国においても広がっており、社会インフラ構築、資源管理の目的のために衛星の活用が拡大している。開発途上国が我が国の技術力を利用することは、相手国にとっては、宇宙利用により資源開発、食料確保、環境保全や科学技術の向上等を進めることになる。また、我が国にとっては、貿易振興、投資促進および産業協力の進展による宇宙産業の成長や国際競争力強化につながることになる。このような観点から、訪問国における宇宙の利用ニーズの把握・発掘や我が国のプロジェクト紹介、関係機関との交流を図ることを目的として、経済産業省が宇宙産業貿易会議を実施した。」2010年2月7日から12日、エジプト、南アフリカの宇宙関連団体、企業を訪問した際の報告を日本航空宇宙工業会の杉田様に執筆いただきました。


> 特別記事
我が国宇宙産業の国際競争力向上に向けて
無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)活動紹介
(財)無人宇宙実験システム研究開発機構
金井 宏
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「財団法人無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF: Institute for Unmanned Space Experiment Free Flyer)は我が国宇宙産業の発展を目指し、1986年に通商産業省(当時)の監督のもと設立された我が国で最初の宇宙開発を行う財団法人である。」
USEFの金井 宏様に、組織の特徴と現在までに実施してきたプロジェクトの概要、ならびに今後の方向性について執筆いただきました。


> 技術解説(Technology Review)
「高速衛星通信に適した誤り訂正符号」
名古屋工業大学 岡本英二

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新企画として、衛星通信に関する先端的技術を解説する技術解説(Technology Review)がスタートしました。第1回と第2回は連載で、名古屋工業大学の岡本英二先生に「高速衛星通信に適した誤り訂正符号」を解説いただきました。これまでの衛星通信では、誤り訂正符号として畳み込み符号あるいはこれとReed-Solomon符号との連接符号が用いられてきましたが、近年誤り訂正能力の高いターボ符号やLow-Density Parity Check (LDPC)符号へ移行されつつあります。さらに消失通信路に対するRateless符号やLDPC符号の一種であるLow Density Generator Matrix (LDGM)符号が提案され、今後の高速衛星通信システムでの利用が検討されています。これらの動向を解説いたします。


> 衛星余話
昭和の宇宙に咲くCS「さくら」の開発から学んだこと
―東京オリンピックからCS開発計画の誕生まで―

情報通信研究機構
磯 彰夫
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昭和52年12月15日にMDAC製ソー・デルタ2914ロケットよりNASAケープケネディ宇宙センターからCSの打ち上げが成功し、9日後のクリスマスイブ12月24日の早朝に赤道上空東経135度の位置に実験用中容量静止衛星開発(CS)「さくら」が誕生しました。当時の電信電話公社でCSの開発にたずさわった磯彰夫さんにお話を伺いました。


> 衛星余話
ある衛星通信技術者の思い出(第3回)
「自前の実験衛星CSから実用化へ」


橋本和彦
(PDFサイズ:268kB)

「前回には1966年から76年の10年間続いたNASAのATS-1衛星を用いた実験時代を書いた。この間に国内ではNTT通研を中心として自前の実験用通信衛星CSの打ち上げに向けて動き出し、1977年12月にCSが打ち上げられた。そして実用衛星CS-2が1983年に打ち上げられた。私はこのそれぞれの地上設備整備、実験、運用に関与したので、今回はこれらのことについて書くことにする。」
衛星余話「ある衛星通信技術者の思い出」の第3回目として橋本和彦さんに執筆いただきました。


> 学会だより(1)
Satellite 2010 Conference & Exhibit and SSPI Gala に参加して
特別編集顧問
北爪 進
(PDFサイズ:928kB)

2010 年3 月15〜18 日 National Harbor のGayload National Convention Center にて開催されたSatellite 2010 Conference & Exhibit とSSPI Gala に参加する機会を得たのでその概要を報告する。今年のSatellite Conference & Exhibit でのTopics は“The NewSolution, New Concept, New Faces, New Exhibits”を掲げているようである。


> Capital Products & Review
「宇宙インフラという独自の強みを活かし、新たな通信ネットワークサービスを展開」
スカパーJSAT

(PDFサイズ:1.27MB)

Performance Review (編集委員長)
20年前、日本初の民間衛星通信事業者としてスタートしたスカパーJSAT社は、現在12機の衛星を保有し、日本唯一、アジア最大の衛星オペレータとして、日本を含むアジア全域、中近東、オセアニア、北米をカバーするグローバルなネットワークを展開している。ここでは、スカパーJSATの発表資料で、2つの衛星通信サービスを紹介している。最初のExBirdは、災害時にも信頼性の高い通信インフラを提供できる衛星によるIPネットワークサービスである。75cm径の小口径アンテナによるVSATシステムで、従来に比べると設置が格段にやさしい。IPプロトコルをサポートしているため、既存の通信機器との接続も容易にできる。日本全国どこでも設置可能で様々な応用分野があり、通信機器の価格と通信費の価格設定によっては格段に普及が進むものと期待できる。2つ目は、OceanBBと呼ぶ船舶と陸との間の定額制ブロードバンド通信サービスである。海外事業社との提携により、太平洋、大西洋、地中海、カリブ海等の海域でのローミングが可能で、特に入出港時のオンライン手続きなどへの利用の期待も大きい。詳しくはSpace Japan Review, No. 64, October / November 2009のCapital Products & Review「スカパーJSATの海洋ブロードバンドサービス」も参照いただきたい。


> 世界のニュース
通信衛星やロケット打上げに関する世界の最新ニュースをお届けします。

編集後記
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準備中


衛星通信フォーラム(JFSC)委員会構成  (PDFサイズ:73kB)


編集:AIAA衛星通信フォーラム編集委員会
〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
情報通信研究機構 新世代ワイヤレス研究センター内

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