AIAA 衛星通信フォーラム

Space Japan Review 4 & 5
No.61 APR & MAY 2009


日本語版 SJR 4 & 5月号 (No.61)(PDFファイル)

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表紙

Satellite 2009 Conference & Exhibit

Contents

表紙  (PDFサイズ:282kB)
Satellite 2009 Conference & Exhibit


世界のCEOに聞く

「SSL社John Celli社長兼COO」
     (PDFサイズ:204kB)

このインタビューでSSL社John Celli社長兼COO(Chief Operating Officer)は、彼の国際衛星通信ビジネス戦略を情熱的に語り、更に宇宙開発の将来の夢について熱心に紹介してくれました。そこには高信頼性でコスト効率の高い衛星システム開発戦略が含まれています。また、新設なったご自慢のパロアウト工場の紹介も興味深く思わずその話に引き込まれていくものでした。


特集

「商用衛星の大型化と小型化」
     (PDFサイズ:204kB)

「静止止商用衛星は過去10 年間に、著しく大型化、高出力化しており、現在では発注される大型衛星の半分以上が5 トンを越えるほどになった。これらの衛星はボーイングのBSS-702、EADS アストリウムのユーロスター3000, SS/L のLS-1300, タレス・アレニアのスペースバス4000 などのバスを基にしている。」

(AIAA の会誌"AEROSPACE AMERICA" 2009 年2 月号に掲載された記事、Teal Group のMarco Caceres 氏著"Commercial satellites get bigger -and smaller" をAIAA の許可を得て和訳したものである。)



From Aerospace America

「衛星システムF6 分割して達成」
   J・R・ウィルソン(J. R. Wilson)寄稿ジャーナリスト     (PDFサイズ:218kB)

DARPA ではブレークスルーということが今日の要請であるが,衛星の打上げ・運用・保守に関する極めて新しい手法を開発中である。これは,今日のモノリシックな衛星を小型で無線で結ばれ,各々がユニークな機能を有する衛星のクラスタに替えることを目論むものである。その能力は,柔軟性が高くとコストが低いという点で,今日の衛星以上のものであろう。新たに衛星をクラスタに加えるだけで,ネットワークのアップデート及びミッションの変更ができ,必要なインフラストラクチャを提供することができる。

本文はAIAA Aerospace America 誌の許可に基づく次の記事の翻訳である。(This article was reprinted with the permission of Aerospace America.) J. R. Wilson: "Satellite System F6 Divide and Conquer", Aerospace America, Vol.47, No.2, pp.30-37, Feb. 2009.



Selected Paper

「きく8号高速データ通信用衛星搭載パケット交換機の初期性能」
   平良 真一、山本 伸一、小園 晋一、米田 誠良
     (PDFサイズ:218kB)

マルチビーム型衛星通信システムでは、衛星上において交換処理を行なうことにより、効率的で、かつ柔軟性に富むシステムとすることが可能となる。情報通信研究機構では、高速データ伝送に対応した移動体衛星通信用の衛星搭載パケット交換機の開発研究を行なっている。本衛星搭載パケット交換機は、ブリッジ機能を有しており、マルチビーム構成の衛星通信システムにおいて、各ビーム間でのスイッチング制御を行なう。パケット交換機は、2006年12月18日にH-IIAロケットにより打ち上げられた技術試験衛星VIII型(きく8号)に搭載されており、現在までに静止軌道上における初期性能確認試験を終え、要求される性能を満足していることが確認された。



衛星余話

「小口径アンテナによる衛星電波の受信」
元東海大学工学部教授 森屋俶昌     (PDFサイズ:218kB)

「衛星からの電波を受信することが誰でも簡単に出来るようになった。現在市販されている直径50cm程度の放送衛星(BS)用アンテナによる信号受信は、取扱説明書の指示通り作業を行うと出来る。」
1989年にタイバンコク郊外のモックット王工科大学で日本の放送衛星を受信するために、受信アンテナ、方向調整等で苦労された経験、Kuバンドを用いたポストパートナーズ実験でのシンチレーションと大気雑音による受信障害についてお話いただきました。 。



学会だより(1)

「Satellite 2009 Conference & Exhibit and SSPI Gala に参加して」
特別編集顧問 北爪進     (PDFサイズ:218kB)

2009年3月24日から27日にWashington Convention Center にて開催されたSatellite 2009 Conference & Exhibit とSSPI Gala に参加する機会を得たのでその概要を報告します。



学会だより(2)

「ICSOS2009 (International Conference on Space Optical Systems and Applications 2009)開催報告」
情報通信研究機構 豊嶋守生     (PDFサイズ:218kB)

2009年2月4日〜6日に、東京お台場の日本科学未来館(図1)にて、宇宙光学システムと応用に関する国際会議2009(International Conference on Space Optical Systems and Applications 2009, ICSOS2009)が開催されました。この会議は、光通信技術の宇宙応用として、将来の宇宙に応用可能な技術(光、テラヘルツ等)の宇宙実証や、それらのアプリケーション実現のための議論の場を提供し、アジア圏での本分野のコミュニティを形成することを目的として、情報通信研究機構(NICT)の主催により開催されたものです。



世界のニュース





編集後記
     (PDFサイズ:114kB)

宇宙基本法の制定から1年が経過し宇宙基本計画〈案〉が作成されパブリックコメントが5月18日を期限に募られた、国民一般からどのような意見が出されているか公開を待ちたい。海外からも日本の宇宙開発が活性化されることを期待している声が聞こえてくる。
宇宙の産業化に向けた基本計画が、これまでの宇宙開発と実用化の間に死の谷が存在し続け、日本の宇宙産業の商業化が世界の趨勢に比較し著しい遅れをとる事となった障害を取り除き活性化に導びけるか見守っていきたい。
本号では"きく8号パケット通信性能""WINDS利用実験の成果"など高速衛星通信に関する記事や"世界のCEOに聞く"にSSL社のMr. John Celli President and COOの登場、Aerospace America誌より、商業衛星の大型化と小型化に関する情報など興味深い記事が搭載されました、是非ご一読頂き感想をお寄せ頂ければ幸甚です。 (編集責任者S.K.)



JFSC委員会構成  (PDFサイズ:73kB)





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