AIAA 衛星通信フォーラム

Space Japan Review 2-3
No.54 February / March 2008


日本語版 SJR 2月/3月号 (No.54)(PDFファイル)

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表紙

超高速インターネット衛星「きずな」
(Courtesy of JAXA)

Contents

表紙  (PDFサイズ:282kB)
平成20年2月23日に超高速インターネット衛星「きずな」がH-IIAロケッ ト14号機により打ち上げられました。


Executive Comments 1

「衛星通信の更なる発展のために」
   総務省情報通信政策局宇宙通信政策課長 岡野直樹
     (PDFサイズ:204kB)

総務省では、地上と衛星の携帯電話を同じ周波数帯、同じ携帯端末で実現する地上/衛星共用携帯電話システムなどの研究開発、打ち上がった衛星を活用したアプリケーション開発等に取り組んでいます。今後も衛星通信の発展のため着実に技術開発を推進していきたいと考えています。


Executive Comments 2

「宇宙探査の今後: 温故知新」
   リック・ヒューストン(Rick Houston), Jacobs ESTS Group
     (PDFサイズ:218kB)

「私は,幸運にも1960年代のスペース・パイオニアの何人かに会ってきました。彼らは月に戻り,火星に向かうことの興奮を共有し,彼らが創始した作業が続いていることにわくわくしています。次の世代の探検家が月着陸の興奮をもたらし,地球上での我々の生活と経験を進歩させるでしょう。」NASAマーシャル宇宙飛行センターにおいて国際宇宙ステーション,チャンドラX線天文台等のミッション支援業務を担当されているリック・ヒューストン氏に執筆いただきました。同氏は、AIAA-ICSSCのTC委員長をされています。



特集

「衛星を使った防災・行政通信システム地域衛星通信ネットワーク」
   財団法人自治体衛星通信機構 技術部長 大内智晴  技術部参事 泉 泰澄
     (PDFサイズ:44kB)

自治体衛星通信機構の運営する「地域衛星通信ネットワーク」は、世界最大規模の防災と行政のための衛星通信ネットワークで、2007年4月1日現在4,532の地球局で、85%の市町村、65%の消防本部をカバーする。ネットワークの構成、サービスの概要、災害時の利用状況等ご紹介いただきました。


Selected Paper

「The Year in Review - Communications」
   クリストファー・F・ホーバー (Cristopher F. Hoeber)
   Senior Vice President Systems, Space System Loral
     (PDFサイズ:80kB)

「衛星産業は,2006年に確立した強力なレベルを2007年も維持した。10 月までで17の商業衛星を受注し,年間では20-25 程度の衛星受注と予測される。打上げロケットの確保の問題から,10 月末までに打ち上げられた衛星は,12 回のロケット打ち上げにより12の商用静止衛星だけであった。しかし,健全な受注残及び新しいブロードバンドと移動体サービスの予想から,産業の展望は,明るさを保っている。」本文はAIAA Aerospace America誌の許可に基づく次の記事の翻訳である。


レポート

「米国におけるコンシューマ向けブロードバンド衛星サービスの現状」
   ジェームズバイチマン, JGB Consult, LLC
     (PDFサイズ:656kB)

この資料は、2007年11月にハワイにて開催されたJUSTSAP(日米科学技術宇宙応用 プログラム)シンポジウムにおいてバイチマン氏が発表されたものをご本人に了解を 得て掲載するものです。会議後の一部修正と説明用のノートをご本人に加えていただ きました。米国における衛星によるブロードバンドサービスの現状と最新動向につい てまとめられています。日本でも、WINDSが今年打ち上げられ、利用実験が開始され ようとしておりますが、今後の日本における衛星ブロードバンドサービスの展開のた めにも大いに参考になるものと思われます。


Topics From Within

(1)「AIAA TCCS, IAC, IAC-DI Meeting および46th Aerospace Sciences Meeting に出席して」
   NICT/JFSC 飯田尚志
     (PDFサイズ:3231kB)

2008年1月7日から11日にかけ、米国ネバダ州リノ市のGrand Sierra Resortで開催されたAIAA のTCCS (Technical Committee on Communications System)会議,IAC(International Activities Committee)会議,AIAA Board of Directors会議,関連するDirector-International Task Force打ち合わせ,および46th Aerospace Sciences Meetingについてご報告いたします。AIAA ICSSC2008, 2009の状況、JFSC活動報告及びBy-Lawの改正承認、AIAAの若手会員の活動活性化、AIAA ASMにおける特別講演の様子など、JFSC活動報告資料とともに報告します。


(2)「ICSSC 2008, San Diego の開催予定」
   ICSSC 2008 Asian Regional Chair 鈴木良昭(編集特別顧問)
     (PDFサイズ:165kB)

「第26回AIAA 国際通信衛星システム会議(International Communications Satellite Systems Conference: ICSSC)と第7回Satellite & Communications exchange Conference and Expo( ISCe)が合同で2008年6月に開催されます。


学会だより

「Satellite 2008 Conference & Exhibit and SSPI Galaに参加して」
   特別編集顧問 北爪 進
     (PDFサイズ:577kB)

2008年2月25〜28日 Washington Convention Centerにて開催されたSatellite 2008 Conference & ExhibitとSSPI Galaの報告をいたします。今年のSatellite Conference & ExhibitのTopics は“The Sixth Decade”で、Sputnikが打ち上げられて50年、この間宇宙産業が達成した業績と次の10年でどのような発展が期待されるかを議論することでした。もう一つのKey wordは“Ka-band Broadband ”です。


世界のニュース

「ロケット関連ニュース、衛星関連ニュース」
     (PDFサイズ:73kB)

ILS プロトンによるTHOR 5 衛星の打ち上げに成功。アリアンスペースによるジュールベルヌ ATV の国際宇宙ステーションに向けた打ち上げに成功。スカパーJSAT 株式会社が宇宙通信株式会社の全株を取得など通信衛星、ロケットに関する世界の最新ニュースをご紹介します。




編集後記
     (PDFサイズ:114kB)

編集後記 今号での最大のニュースは2008年2月23日にWINDSの打上げが成功裏に行われたことであろう。その後も順調に推移していると聞く。本衛星の意義については地上のインターネットの発展によりネガティブなことが言われることがあるが,高速ということばかりでなく,当初から目指されたアジア太平洋地域を含む広大な地域でのディジタルデバイド解消の意義は今も薄れていない。今後,多くの実験成果が期待される。
WINDSに関連して,総務省岡野課長からExecutive Commentを頂きました。また,TCCS 委員長のHouston氏からもExecutive Commentを頂きました。特集ではバイチマン,大 内両氏による衛星通信利用の最近の展開に関する記事,また,ホーバー氏によるAIAA 記事の翻訳は最近の衛星通信事情を的確に捉えている。
記事を著して頂いた方々に感 謝申し上げるとともに,読者皆様のコメントをお待ちします。(TI)




JFSC委員会構成  (PDFサイズ:73kB)


編集:AIAA衛星通信フォーラム編集委員会
〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
情報通信研究機構 新世代ワイヤレス研究センター内


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