Space Japan Review,   World News 本文へジャンプ
世界のニュース 6月/7月

衛星関連ニュース

SSTL、カザフスタン小型衛星の製造を開始

2010720

SSTLは、2009年10月に受託した契約の一部としてEADS Astriumによって提供される高解像度衛星を補完する中解像度マルチスペクトル地球観測機能を提供するカザフスタンの共和国向け小型衛星の開発を開始した。
 カザフスタンの共和国は、資源監視、資源管理、土地利用マッピング、および環境監視等の情報によって政府の政策方針と意思決定をサポートする全国的なシステムを作成するためにEADS Astriumとその子会社SSTLからの最新の地球観測(EO)衛星テクノロジーを利用している。
 中間解像度地球観測衛星(MRES)プロジェクトはEADSグループ会社2社のシステムが、統合マルチ衛星スペースシステムを提供するためにいかに調和して展開できるかを示している。 この新しいEO(地球観測)システムはAstriumとSSTLから成るチームによって実現された高解像度マッピング衛星と広観測幅の中解像度マルチスペクトルマッピング衛星から構成されている。
 SSTL CEOマット・パーキンズは以下のようにコメントした: 「このプロジェクトはSSTLがEADS Astriumグループの一員である利点を良くあらわしている。 - グループが現在提供するソリューションは、我々の顧客に本当の利益を提供するために両社の遺産を活用している」。 "
 SSTL MRES衛星はカザフの領域と地球の他の部分の広観測幅でのマルチスペクトルイメージを供給することになる。 その衛星は、200kgより軽く、1日あたり100万平方キロメートルの領域をイメージしダウンリンクする機能を持っている上に、このクラスの衛星としては非常に敏捷な指向方向偏移能力を持っている。
 SSTLは、TopSat、DMC+4、CFESat、および5機衛星からなるRapidEye衛星コンステレーションなどの成功したSSTL-150クラスミッションの設計を受け継ぎ、包括的なトレーニングと開発要素技術も含んで3年の期間以内にMRES衛星を供給する予定である。 カザフスタンのMRESシステムは、強化されたデータ処理能力とダウンリンク機能等のNigeriaSat-2衛星で開発された高度な新しい技術を活用することになる。
−SSTL 2010.7.20 プレスリリース記事−

イメージ