AIAA 衛星通信フォーラム

Space Japan Review 10, 11, 12/2014 & 01/2015
No.87, October, November, December 2014 & January 2015

日本語版 SJR 2014年10, 11, 12月号 2015年1月号(No.87) (PDFファイル)

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Cover


ひまわり8号、9号
写真:気象庁
CONTENTS
表紙
ひまわり8号、9号

(PDFサイズ:4.1MB)
世界のCEOに聞く
NT-Space社社長

山口 進
(PDFサイズ:633kB)

Space Japan Review (SJR):ご多忙の中、私たちSJR のインタビューにご対応いただき有難うございます。ご承知の通り、SJR はAIAA(アメリカ航空宇宙学会)のTCCS(通信衛星システム技術専門委員会)のもとに結成されましたひとつの小委員会として組織されたAIAA JFSC(AIAA japan Forum Satellite Communication)が発行する技術的な刊行物であります。初期には、SJR はハードコピーとして発行されましたが、現在、インターネット上に電子メディアとして配布されています。このセグメントでは、衛星通信、衛星通信事業者、世界と地域の通信衛星開発会社の最高経営責任者の経営戦略と将来ビジョンについてAIAA メンバーとSJR 読者のためにその戦略を語って頂きます。

> 特別記事
新宇宙基本計画について
Space Japan Review 編集委員
金井 宏
(PDFサイズ:258kB)

閣府宇宙戦略室は2014 年11 月8 日に新宇宙基本計画素案を発表し、パブリックコメントのプロセスを経てこのほど策定された。今回の見直しは、本年9月に安部首相が日本を取り巻く安全保障環境の変化や産業界の要望を踏まえて新たな10年計画を策定するよう出した指示を受けてのものである。現在の基本計画は2008 年に制定以来、12年に一度見直したものであるが、本来の5カ年の期間の2年目で新計画を短期間に作成するという極めて異例な改訂であった。本稿ではこの新宇宙基本計画の概要を解説するとともに、そのポイント、現基本計画との違い、さらには期待される点などについて触れたい。


> From Aerospace America
衛星設計者への助言

「目の前の新たな可能性を享受せよ」
ゲイリー・オールスン著
翻訳担当:本誌編集特別顧問・植田剛夫
(PDFサイズ:273kB)

衛星打ち上げコストの変化が、衛星設計者および製造者に、ダイナミックなコストダウンの機会を創りだしつつある。過去10 年間にユナイテッド・ローンチ・アライアンス社は、デルタ4型およびアトラス5型ロケットのシリーズでの打ち上げ性能の向上を提案したが、これによれば、顧客は1 本あたり約10M$にてストラップオン固体ロケットブースターを追加するオプションを持てる。このオプションを用いれば、衛星のミッション計画者は多くの衛星について、大幅に許容重量を増加させることができるわけだ。一方スペースX 社は、中型、中大型、大型にわたる衛星を、従来よりはるかに安価に打ち上げることのできるロケットを市場に投入しつつある。さらにオービタル・サイエンス社も、新型のアンタレスロケットを用いて小型打ち上げロケットをさらに低価格で提供する構えだ。
This article was translated and reprinted with permission. Copyright ○c 2014 The American Institute of Aeronautics and Astronautics, Inc. All other rights reserved. Originally published as Gary Oleson, ”Advice to Satellite Designers: ’CARPE DIEM’,” Aerospace America, April 2014, www.aerospaceamerica.org


> Space Japan Book Review
衛星通信研究者が見た
"楽観主義者の未来予測 テクノロジーの爆発的進化が世界を豊かにする [上][下]"
ピーター・H・ディアマンディス,スティーヴン・コトラー,熊谷玲美訳: , 早川書房, 2014.:
Peter H. Diamandis and Steven Kotler: “Abundance The Future Is Better Than You Think”, Free Press, 2012.
Reviewer: 編集顧問 飯田尚志
(PDFサイズ:323kB)

本書の著者のディアマンディス氏は,国際宇宙大学創設者の1 人であり,また,有人準軌道(suborbital)飛行のAnsari X Prize の創始者でもある。このように宇宙に大いに関係がある彼が著した本書は,本欄で取り上げるのは相応しいと思われた。私自身もIAF(国際宇宙連盟)会議で彼の発表を聴講したことがあり,また彼に会ったこともあるので,彼には親しみを感じることもあり,その主張も理解し易いと感じる。


> 学会だより
AIAA ICSSC 2014 Conference at San Diego に参加して

JFSC 会員 北爪 進
(PDFサイズ:1465kB)

August 5 to 7 2014, Manchester Grand Hyatt San Diego California にて開催されたAIAAICSSC 2014 Conference 及び前日のAugust 4, 18 時より開催されたAIAA ICSSCCMSTC にJFSC 福地会長の要請にて参加したので概要報告します。


> Capital Products
三菱電機の最近の衛星トピックス
三菱電機株式会社
(PDFサイズ:892kB)

三菱電機の最近の衛星トピックスを紹介いたします。カタールの通信衛星Es'Hail2の受注、静止気象衛星「ひまわり8号」製造・打ち上げ・静止化完了、TURKSAT 4A軌道上引き渡し完了、TURKSAT 4B製造、出荷準備完了、だいち2号Lバンド合成開口レーダの新時代について紹介いたしました。


> SPACE JAPAN INTERVIEW
昭和の宇宙に咲くCS「さくら」の開発から学んだこと
環太平洋火山帯の国と地域における衛星通信-1-

磯 彰夫
(PDFサイズ:1.6MB)

「Space Japan Review:長野県木曽郡木曽町・王滝村と岐阜県下呂市・高山市にまたがり、飛騨山脈の東に位置し、古くから信仰の山として信者の畏敬を集めてきた御嶽山が2014 年9 月27 日11 時53分頃、噴火しました。火山噴火・災害報道例等を参考に、負傷者や下山できなかった人たちに対する、自衛隊、災害派遣医療チーム(DMAT:Disaster Medical Assistance Team)、長野県警及び各自治体警察・消防などの捜索・救助活動事例を紹介してください。」
連載の「昭和の宇宙に咲くCS「さくら」の開発から学んだこと」から火山活動と衛星通信の関係についてお話を聞きました。



編集後記
From Editor

本号にも解説文が掲載された通り、先般「宇宙基本計画」が発表され、國の宇宙政策の方向が、安全保障戦略を踏まえた宇宙の積極的利用の方向へ大きく転換されることとなった。専守防衛という我が国の基本的立場からは、宇宙を利用した情報収集や監視の強化が、國の安全保障政策の実現のためにきわめて効果的との見方が一般的になったものであろう。もとよりこの政策転換には賛否両論もあるものと思われ、今後本誌上でも読者の方にさまざまなご議論を頂ければ幸いである。(T.U.)


編集:AIAA衛星通信フォーラム編集委員会
〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
情報通信研究機構 ワイヤレスネットワーク研究所内

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