AIAA 衛星通信フォーラム

Space Japan Review 2 - 3
No.45 February / March 2006


日本語版 SJR 2月/3月号 (No.45)(PDFファイル)

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表紙

H-IIAロケット9号機の打上げ
(平成18年2月18日JAXA種子島宇宙センター)

株式会社ロケットシステム(RSC)提供

Contents

表紙  (PDFサイズ:464kB)
H-IIAロケット9号機の打上げ
平成18年2月18日JAXA種子島宇宙 センターから 運輸多目的衛星新2号(MTSAT-2)が打ち上げられました。


Executive Comment
総務省大臣官房技術総括審議官 松本正夫      (PDFサイズ:151kB)

「昨年8月に総務省大臣官房技術総括審議官を拝命し、総務省の宇宙開発を総括することになりました。総務省では、宇宙通信政策課に合計5年、出向先の防衛庁でも衛星通信に携わり、合計で7年宇宙通信に携っております。宇宙に携わる者の一人として、フォーラム関係者の皆様の衛星通信への取り組みを、大変喜ばしいことと感じております。」


レポート
戦闘におけるタイミング:T-Satの威力
−米軍再編のための衛星通信システムは,明日の素早い攻撃・反撃に革新的な速度と戦力を約束する−
ジェームズ・W・キャノン (James W. Canon), 寄稿ジャーナリスト
翻訳:飯田尚志(SJR特別編集顧問)     (PDFサイズ:1230kB)

「米軍をネットワーク中心の軍隊に再編するという国防総省の野心的計画の成否は,今や開発中の再編衛星通信システム(T-Sat)にかかっているというのが常識である。防衛計画の担当者は,革命的なT-Sat衛星の衛星群が提供する宇宙通信なしでは,軍の全面的再編とネットワーク中心の作戦を達成するのは不可能であると確信している。」 本文はAIAA Aerospace America誌の許可に基づく次の記事の翻訳である。
(This article was reprinted with the permission of Aerospace America.) James W. Canon: "Timing in battle: The T-Sat edge", Aerospace America, pp.39-43, Jan. 2006.


Letter from Washington D.C.
Letter from Washington D.C.
ジョージワシントン大学宇宙・先進通信研究所 Neil R. Helm教授 Joseph N. Pelton教授     (PDFサイズ:124kB)

2005年のロケット打ち上げはどうだったか。来年以降はどうなるのか。NASA による新しい乗員探査船とアポロの比較は。どのような相違があるのか。地球か ら宇宙へスペースエレベータはロケットに代わって革新的な人や衛星の打ち上げ 手段となるのか。


Space Japan Opinion
商用通信衛星産業の発展
Thomas C. Butash 博士
BAE Systems Engineering Fellow AIAA TCCS 前委員長      (PDFサイズ:1152kB)

「商業用通信衛星産業は、地上の光ファイバーとワイヤレス・ネットワークシステムとの非情な競争にもかかわらず、4年の景気後退期から最近漸く増大傾向が明らかになった。 衛星通信サービス自身は、引き続きユビキタス通信サービスの為の主要なメデイアとして生き続けるか、大洋横断モバイルサービスやリモート通信などのニッチなアプリケーションに移るか決定される過度期に直面している。 今、この産業の革新と成長の輝かしい歴史を概観することは現在のこの分野での新しい挑戦と未来の潜在的な方向性の枠組みを示唆することとなろう。」


衛星余話
放送衛星搭載用TWTの研究開発
山本海三 森下洋治 佐々木誠     (PDFサイズ:546kB)

赤道上空36,000kmの静止軌道に打ち上げられた放送衛星を宇宙の放送所としてこ こから日本全国にくまなく放送電波を送り込むのが衛星放送です。衛星放送はこ の衛星の特長を活かした全国放送として、今や約1800万世帯に視聴される準基幹 メディアとして成長してきています。
この普及の陰には、放送衛星の研究開発から実用化、そして電波確保に向けた多 くの衛星技術者たちの挑戦と奮闘の歴史があります。
今回は放送衛星用キーデバイスである衛星搭載用TWTの研究開発について、当時 NHK技研で研究開発を担当した山本海三氏、森下洋治氏、佐々木誠氏に、本誌編 集委員の今井一夫が一問一答の形で取材し、当時のご苦労を紹介していただきま した。


学会だより
Satellite 2006 Conference & Exhibit and SSPI Galaに参加して
特別編集顧問 北爪進     (PDFサイズ:510kB)

「2006年2月6〜9日 Washington Convention Centerにて開催されたSatellite 2006 Conference & ExhibitとSSPI Galaに参加する機会を得たのでその概要を報告する。今年はSatellite Conference & Exhibitの25周年記念であり、主催者であるVia Satelliteより現在GEOに243機の衛星があり、内46機の通信衛星が存在する、昨年の通信衛星打ち上げは15機であり、衛星の発注も15機あった、2006年は19機の発注が期待されており、低迷を続けた衛星通信分野に漸く上向き傾向が見え今後の発展が期待されるようになったと報告されたのには興味が集まった。」


Topics From Within
(1)AIAA 国際活動委員会および理事会に出席して
JAXA 飯田尚志(SJR特別編集顧問)     (PDFサイズ:887kB)

AIAAのIAC(International Activities Committee: 国際活動委員会)会議および理事会(Board of Directors Meeting)が2006 年1月12日と13日に,例年のようにネバダ 州リノ市のReno Hilton Hotelで開催され,両会議に出席する機会を得たので概要を報告 する。


(2)OICETS軌道上実験
J宇宙航空研究開発機構OICETSプロジェクトチーム
高山佳久、杢野正明     (PDFサイズ:378kB)

「独立行政法人宇宙航空研究機構JAXA(Japan Aerospace Exploration Agency)が開発し$B$?8w1R@14VDL?.


Space Japan Milestone
「MTSAT−2〜若手エンジニアの奮闘〜」
三菱電機株式会社 鎌倉製作所MTSAT−2プロジェクト  (PDFサイズ:271kB)

「2月18日15時27分、国土交通省殿の運輸多目的衛星新2号(MTSAT −2)は、H−IIAロケット9号機に乗せられ、白煙とともに種子島の雲の中 に消えていった。打ち上げは成功。エンジニアとしては、その夜は祝杯といきた いところだが、衛星はやっと産声を上げたばかり、これから24時間体制の追跡 管制と軌道上試験のことを思うと、喜んでばかりはいられない。また、これから 10年間という長いミッションを果たすことに、身震いする瞬間でもある。」


衛星通信と私
「モバHO!」 私の持ち方・使い方
株式会社東芝 大野 貴子  (PDFサイズ:148kB)

「モバHO!は持って運べて移動中も見たり聴いたりできる放送です。テレビは8チャンネル、音声は30以上、データ放送もあります。BSやCS放送は、自宅で見るのに大きなパラボラアンテナを付けなければならないのですが、「モバHO!」は携帯型の端末で受信できます。」ポルトガルとモバHO!とルイ・ヴィトンの素敵な関係について書いていただきました。


Capital Products & Review
エアマットレス型健康・睡眠モニターシステム
     (PDFサイズ:351kB)


世界のニュース
2月−3月号     (PDFサイズ:154kB)

H-IIAロケット9号機「運輸多目的衛星新2号」、M-Vロケット8号機「赤外線天文衛星ASTRO-F衛星」、Ariane5号ロケット「スペイン通信衛星SPAINSAT」「Eutelsat 放送衛星HOT BIRDTM 7A」の打ち上げの成功等、世界の最新ニュースをお届けします。



JFSC委員会構成  (PDFサイズ:76kB)

2/3月号編集後記
(編集担当;S.K.)


編集:AIAA衛星通信フォーラム編集委員会
〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
情報通信研究機構 無線通信部門内


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